5月、 古い友人が亡くなりました。
彼女は大学の同期で、非常に聡明で決断力と責任感にあふれた人でした。
そして 何よりも 『欲』というものに縁がない人でした。
彼女とは 一緒に女性医師支援の活動をしていましたが、皆のリーダーとしてアイデアと行動力をもって先頭を走り続けていました。こちらが追いかけるのが大変なくらい…
結婚や出産、育児などで休職してしまう女性医師のために、どうしたら復帰できるのだろうと考え、いろいろな医療機関にかけあって、労働条件を緩和してもらったり、行政の協力を取り付けたりと、それはそれは 大変な活躍でした。
それほど活動しても、実際に休職している医師に対しては、「そろそろ復帰したいと思った時に、いろいろな選択肢があったほうが 少しずつ復帰するという道が開けるから」と言い続けるだけで、決して過度な宣伝や無理強いすることはありませんでした。
そんな彼女と 初めて会ったのはまだ20歳前の時。最初は なんて変わった人なんだろうと思っていたのです。博学で真面目で、皆の雑用を押し付けられても嫌な顔ひとつせず、さっさと片付けてしまう行動派でした。
できるだけ要領よく過ごしたいということばかり考えていた私と比べると、全く正反対だったと思います。
彼女にはまだちいさな息子さんもいて、ご家族の悲しみも如何ばかりかと思います。
私も突然の訃報を聞いてから通夜、告別式と出席して感謝の気持ちを伝えてお別れしましたが、まだ心の痛みが消えずに残っています。
本当に尊敬できる友人でした。
あなたに出会えたことに感謝します。本当にありがとう。
これからも決して忘れることはありません。
ご冥福をお祈りします。