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喘息
 2月に入ってから、喘息の患者さんが少しずつ増えてきました。
しかも、うちに来られるのは、コントロールができていない患者さんが多いようです。
「咳嗽があるから受診しました」といってこられますが、聴診してみるとただの風邪ではなく、ゼーゼー、ヒューヒューといった音が聞こえます。
(これは喘息みたいだぞ)と考えて、いろいろと質問したり説明したりします。
中には、以前喘息で入院したことがあるとか言われますが、その後の受診ができておらず、再びひどい状態になりそうな状況だったり、レントゲンをとってみると、喘息特有の空気がたくさん入った肺が明らかになったりします。
どうして、その後も通院を続けなかったのだろうといぶかりながら、一生懸命説明して、経過を見せていただくようにお話します。
すると、半分くらいの方は次の受診につながるのですが、時には症状が改善するとぱったりと来られなくなり、次にくるときはまた同じ状態という方がいらっしゃいます。

子どもの喘息はきちんと治療する必要があります。
自己判断で通院をやめることなく、続けていただきたいと思います。

今日も、説明のための書類を用意してお母さんたちにお話しています。
posted by: 長嶺そよかぜクリニック | - | 13:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
院内勉強会
 先月から院内で勉強会を始めました。
スタッフのスキルアップを目指しています。(ついでに、私も再確認です)
すべてのスタッフが担当します。
それぞれが、自分でテーマを決めて皆に解説する方式です。
復習テストもやります。

最初は緊張していたようですが、そこは連戦のツワモノぞろいですので、意外に難なくこなしてくれています。さすが〜っとこちらが感心するくらいです。
テーマは病気のことや、電子カルテの使い方などです。そのうちに料理のレシピなどもOKと言ってありますので、仕事とは関係のない話もいろいろ出てくるかもしれませんね。
このことで、みんなのモチベーションを上げていきたいと思っています。
看護師や事務など職種に関係なく、みんながレベルアップして小児科のプロを目指します。
みんな大変だけど、付いて来てね。

この勉強会はお昼にやっているので、勉強が終わった後みんなと一緒に昼食を頂くことにしていますが、それも楽しいコミュニケーションの場所です。(スタッフからすれば、楽しい食事の場所に上司が割り込んでくるので嫌でしょうけど、時にはお仲間に入れていただこうと思っています。)
皆さんよろしく。
posted by: 長嶺そよかぜクリニック | - | 18:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
AD/HDについて

注意欠陥・多動性障害(AD/HD)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
小さい子が年齢が長じても落ち着きがなかったり、注意力がなかったりする場合に考えられる特性のひとつです。
 数年前からこのAD/HDに対してお薬が使われていて、一定の効果が得られています。
以前はリタリンというお薬を使っていました。最近はコンサータという薬を使います。またごく最近になってストラテラというお薬も発売されました。
AD/HDはその特性(とにかくよく動くことが多い)から、叱られてばかりいる子になりがちです。そうすると自信をなくしてしまったり、人に不信感を抱いたりするようになってしまうことがあります。またその家族にとっても、しつけが悪いと誤解されがちなので、とても大変です。
AD/HDは決して薬だけで治るものではありません。まずは環境の調整が第一で、愛情深くその成長を見守る姿勢が最も大切と、私は考えます。 ただそれだけではうまくいかない時にお薬を服用すると、集中力が出てきて周囲からの働きかけにも反応して落ち着く場合がみられます。ですから子どもにとって有益と考えられれば、薬を使うことをためらう必要もありません。
ただ、コンサータは錠剤ですし、通常使われるのは6歳以上です。また処方できる医師も限られていますので、まずはかかりつけ医に相談して紹介してもらうのが一番でしょう。(ちなみに当院では処方可能です。)

 まだあどけない小さな子どもなのに 『どうせぼくなんて・・・』とポツリとつぶやく子どもがいます。 そんなとき、この子の心の傷ができる前になんとかしてあげたかった、とこちらも心がとても痛みます。 
 元気そうにみえる子どもも実は傷つきやすいのです。
どんな子どもでも叱るときには、単純明快にお願いします。そしてほめるべき時をのがさずに、とびきりの笑顔でほめてあげてほしいなと思います。

 ただ、私も一人の母親として言わせてもらえば、『言うは安く、行うは難し』ですよね。

posted by: 長嶺そよかぜクリニック | - | 13:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
統合療法
 クリニックの2階には、天井からブランコをぶら下げられるようにした部屋があります。
これは、私が以前から興味をもっている感覚統合療法をクリニックでもやってみたいと思って、設計士さんにお願いしてつけてもらったものです。

人間は5感を使って外の世界を認識しています。普通は訓練などしなくても、それらを上手に使うことはできます。しかし、発達障害がある人では、5感はあるもののそれらをうまく連携させて認識することができないことがあります。そうすると行動が不器用で、度々体をぶつけたり、バランスがうまくとれなかったりといった状態になります。よく気をつけておかないと周囲もそのことに気づかないので、『運動が苦手な子』という認識で終わってしまいます。
ほとんどの場合はそれでいいと思います。でも、まれには成人になってからも不器用さが続き、なんとなく周囲になじめないといった状況が続くことがあるので、できれば軽くしてあげたいところです。

感覚統合療法はそれを改善するために行う方法です。いろいろな遊びの中で、5感をフルに使って自分の体をうまく認識して使うやり方を培っていきます。それを専門に療育などの中に入れておこなっている所もたくさんあります。
普通、子どもたちは公園でブランコや滑り台などを使って遊びます。あれこそ感覚統合療法です。
私は決して専門家ではないので訓練という形では行えませんが、公園での遊びは苦手な子どもたちが、それぞれのペースで遊んでくれればいいなと思っています。そのためには、ブランコだけではなく、トランポリンやボールプールなども欲しいなと思っています。
クリニックが軌道にのったら(いつになるかわかりませんが)、買い揃えて皆さんに使ってもらうのが私の小さな夢です。
posted by: 長嶺そよかぜクリニック | - | 13:15 | - | trackbacks(0) | - | - |